田中和夫氏

以前お知らせした札幌文学発行人・田中和夫氏登場の「とことん紀行」が、先週金曜日(8月2日)にBS11で放送されました。 副題を「北海道・札幌編~札幌の街並みと北海道開拓に尽くした偉大なる先人に迫る~」とし、札幌の開拓初期の様子と発展の経緯を丁寧に追った内容で、開拓に貢献した“北海道開拓の父”島義勇、麦酒醸造所(サッポロビールの前身)建設に尽力した村橋久成、札幌農学校の初代教頭・クラークを中心に取り上げていました。

田中氏は番組中盤の村橋久成の生涯を扱う場面で登場。サッポロビール博物館の展示を背景に、北海道を去った後、不遇の中で死を遂げた村橋久成の志と生涯を、エピソードを交え熱く語られていました。

北海道神宮にある島義勇の像 詳しい内容は割愛しますが、札幌の街並みを計画した島義勇が北海道神宮(当時は札幌神社)の場所を定めた人物でもあったことや、開拓使の象徴である“五稜星”についてなど、“とことん”の名の通り、札幌に生まれ育っていても「そうなんだ」と気づかされることの多い放送でした。

個人的には小学校で登山(遠足?)した記憶のある円山が、「円山原始林」として国の天然記念物に登録されていると初めて知り、とても驚きました。 最後のテロップにはいずれも道内在住の合田一道氏(監修)、小西義孝氏(構成)の名があり、充実した番組の理由に納得がいきました。(KS)