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光琳の鶴千羽とぶ海の絵のさざなみの果ての一点の紅(あけ)(太田水穂)

日本特有の文字文化である “かな文字”。その “かな” に漢字や変体仮名を織り交ぜ、彩り豊かな料紙に書を生み出すのが “かな書道” です。
かな文字の美を追究し続けている〈書道わか葉会〉主宰の阿部和加子氏が、初の個展を神戸に引き続き札幌で開催します。
6歳から習字、12歳でかな文字を学びはじめた阿部氏は師・松本春子氏の逝去後、神戸に師を求める傍ら、北海道書道連盟の理事を務めるなど精力的な活動を続け、昨年で書歴60年を数えました。
札幌展では六曲屏風をはじめ、軸装や額装などを中心とした作品約60点を一堂に展示。とりどりの色や文様の入った料紙に、流れるような筆遣いで万葉集から近代歌人の作句まで古今さまざまな詩歌が描き出され、“かな” の奥深い魅力を存分に伝えています。

■会 期 1月22日(火)~27日(日) 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
■場 所 大丸藤井セントラル 7階 スカイホール
(札幌市中央区南1条西3丁目 TEL 011-231-1131)
*入場無料 後援/書道草心会