10月1日、札幌市中央図書館にて「第1回さっぽろ電子書籍流通検討会」が開催された。中西出版を含め10出版社の15名が出席した。
昨年度、札幌市内の出版社からコンテンツの提供を受け実施された、同図書館による「電子図書館実証実験」の成果を踏まえ、図書館、出版社双方が次の段階へ進むための意見交流が行われた。
図書館にとっては継続的に電子コンテンツの確保が課題であろうし、出版社にとっては「電子書籍ビジネス」の中での図書館との協力関係づくりが課題となる。
先行的に電子書籍ビジネスの展開をされている、PHP研究所事業開発本部の中村由紀人本部長より取り組みの紹介、また協力してたちあげた電子図書館の例など貴重な話を伺うことができた。また本検討会のアドバイザーである、北海道大学公共政策大学院特任教授の小磯修二氏から、今回の取り組みは「地域の活性化、地方からの発信力を高める」という視点の中で位置づけ、図書館と出版社が連携する道を作ることが重要、との提言があった。
2回目以降、より具体的な協議を進め、継続的に活動できる組織の立ち上げに向けて努力していくことが確認された。(Y)