2015年8月20日(木)、「大河ドラマ『北で燃えたサムライ 村橋久成』(仮称)を誘致する会」が秋元札幌市長に同会の特別顧問への就任を要請し、放映実現に向けての資料提出を行いました。
村橋久成は、開拓使麦酒醸造所建設の責任者として、わが国初の冷製麦酒を誕生させたことをはじめ、葡萄酒醸造所、製糸所、仮博物場(北海道大学総合博物館の前身)、琴似屯田兵村などを創設し、北海道産業の礎を築いたことで知られる、鹿児島県(旧薩摩藩)出身の開拓使官吏です。
村橋は、約150年前に薩摩藩が密かに送り出した「薩摩藩英国留学生」の一人でもあり、また戊辰戦争では政府軍の軍監として榎本軍と交渉し戦争終結に力を尽くした人物でもあります。
この村橋を軸にして北海道開拓時代を壮大に描く、NHK大河ドラマの実現を目指すというのが趣旨です。
参加したメンバーの紹介の後、林下北海道久成会会長から秋元札幌市長に「特別顧問就任の要請書」と関係資料が提出され、続いて「誘致する会」呼びかけ人である、作家の田中和夫氏(村橋を描いた小説『残響』の作者)から提出資料の説明がなされました。
その後懇談に入り、秋元市長から「維新後150年が近づき、北海道の歴史を見直すと共に、映像の持つ力を利用し北海道をアピールする良い機会ではないかと思う。道と協力して応援したい」という言葉をいただき、特別顧問への就任を快諾されました。
最後に、元・村橋久成胸像「残響」札幌建立期成会会長の木原直彦氏がお礼の言葉を述べ、散会しました。
全国各地域で誘致運動が繰り広げられ、楽観視はできませんが、同会では北海道初の大河ドラマの放映を150年目に当たる2018年に実現すべく、鹿児島県(市)の協力も願い誘致運動をすすめていくことになります。(Y)