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2014年7月2日(水)から5日(土)の4日間、東京ビッグサイトで「第21回東京国際ブックフェア」が開催されました。同時開催の「第18回国際電子出版EXPO」「第2回コンテンツ制作・配信ソリューション展」「第4回キャラクター&ブランドライセンス展」「第3回クリエイターEXPO」と合わせて出店社数1530社、来場者数65,000名を数えるビッグイベントです。
基調講演は、立花隆氏の『「知の巨人」が読み解く出版の現在、過去、そして未来』というテーマで、会場は1,500人を優に超え超満員でした。
多少乱暴に紹介しますと、「かつて電子書籍が出始めた頃は広がることはないと思ったが、昨今の教育現場での利用を見ると考えが変わった。しかし、紙の本にはデータにコピーできない“質感”があり、やはり紙の優位は変わらない。読書によって人間の脳は耕される」という内容でした。

昨年は「自己出版」(セルフ・パブリッシング)の成功例がいくつか話題になりましたが、アマゾンに続き今年は楽天koboが意欲的な姿を見せていました。
写真にもありますが、リアル書店店舗で電子書籍カードを陳列して購入するというサービスBooCa(Book + Card から命名)も展示されていました。電子書籍のディスカバラビリティの弱さへの対応と共に、電子書籍の新たな購入チャネルを開拓する試みとして注目されます。

ブックフェア会期直前の6月30日に、凸版印刷グループのBookLive!とCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の業務提携が発表になりましたが、紙の雑誌をTSUTAYAで購入すると雑誌の電子版がスマートフォンのBookLive!アプリにダウンロードされるというデモはたいへん興味深いものでした。(E)