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前週にお知らせした通り、5月23日(金)・24日(土)の両日開催された記録管理学会2014研究大会に、弊社は協賛企業として参加、協力いたしました。
簡単な報告をいたします。

【札幌市公文書館見学】
23日午前は、昨年7月に開館した札幌市公文書館の見学が行われました。館長から施設の成り立ちや概要等の説明を受けた後、一般公開されている閲覧室や展示室だけではなく、特別に書類の保管庫を見学させてもらい、設備や保管・管理の仕組み等を学ぶことができました。小学校を改修して使用していることによる制約や運営上の工夫等の話も聴かせてもらい貴重な体験をしました。

【講演・懇親会】
午後は札幌エルプラザにて、小川千代子会長(藤女子大学教授)の挨拶の後、松岡資明氏(日本経済社元編集委員)による特別講演(「時を超えて繋ぐ人・記録・文化」)と、弊社林下代表による協賛講演(「北海道の地域文化と記録の関係を想う」)が行われました。
松岡氏は、ジャーナリストとしての経験の中から、日本における「歴史」や「記録管理」の扱い方や問題点を取り上げ、未来に生かす資産として記録・管理の役割を指摘し、そのためのMALUI(MはMuseum、AはArchives、LはLibrary、U はUniversity、IはIndustry)連携の重要性を強調されました。
林下代表は、印刷・出版という立場から、「文化財としての印刷物」を製作してきた中西印刷の百年を超える歴史や、電子書籍等新しい技術への取り組みについて、そして札幌市中央図書館の電子図書館サービスとの関わりについて具体的な話をされました。
当日は、大学関係・公的機関・企業関係の出席者の割合がほぼ同じで、講演後の質疑やそのあとの懇親会においても活発な意見交換がなされました。

【研究発表・展示など】
翌24日は、藤女子大学北16条キャンパスにおいて、研究発表と協賛団体及び学生グループによる展示・資料等の展示が行われました。
一般社団法人北海道デジタル出版推進協会(HOPPA)は、中央図書館様の協力で電子図書館体験コーナーを設置し、PCやタブレットによる電子書籍の閲覧を体験していただきました。併せて中西印刷の大正時代の印刷物も展示し、賑わいました。(S,Y)