OWL monologue

HOME
What's中西印刷
「あ・う・る」ご紹介
中西印刷探険隊の足跡
採用情報
お問い合せ


あうるモノローグ

三上 勝由
今回は、「芝居はなにが楽しいかって、自分が演じるとかなんとかというよりも、人が喜んでくれると一番嬉しいですね」。と語る、役者であり「勝のやきとり」のご主人でもある三上勝由さん。「ほっかいどう百年物語」のナレーションをつとめている三上さんが役者の視点から見た人生論を語ります。
三上 勝由(みかみ かつよし)1948年青森生まれ。高校卒業と同時に潟Nボタに入社。16年間のサラリーマン生活を経て、退社後、焼き鳥店を開業。現在に至る。演劇は、アマチュア劇団で活動。劇団勝一座を主宰、来年の公演に向けて準備中。また、ラジオおよびテレビドラマ出演をはじめCMナレーション、大道芸(ガマの油売り、バナナの叩き売り)などで活躍中。現在はSTVラジオ(日曜日・午後5:00)「ほっかいどう百年物語」のナレーションをつとめている。

 

折り返し点
昔、「クボタ」で15年ほどサラリーマンをやっていたんですよ。本社は大阪ですが、最初の赴任先を札幌にしてもらったんです。
北海道に来て10年くらいで、転勤となり仙台に行ったんですが、その頃にはもう、焼き鳥屋とか飯屋とかそんなことやりたいな、とは思っていました。
35歳ぐらいの時に、管理職になる試験があって、何となくハタと考えましてね。人生70年と考えたら、ちょうど折り返しじゃないですか。僕は、自分で言うのもなんだけど、子供の頃から結構一生懸命やってきたので、折り返しは好きなことをやって生きていってもいいんじゃないのかなと。
結婚して子供もいましたから、辞めるのに賛成した者はゼロでした。でも、かみさんは「あんたが言うんだったら、仕方ないんじゃない」という感じでしたね。
仙台でクボタを辞めて、やっぱり北海道に戻ってきたんですよ。北海道に住んでいると、本州というのは、とっても狭いというか、せせこましいというか、いいところはたくさんあるんですけど、テンポが早すぎてついていけない。僕は青森でノンビリ育っていますから。

先のことは考えない
 安心というのは、全然広がっていかないんですが、不安というのは、思い出すとどんどん膨らんでいくし、先のことを考えると、大体頭の痛いことが多いから、あまり考えない。
 僕の好きな言葉は、「捨てる神あれば拾う神あり」。誰かに気に入られる、気に入られないとか、仕事が拙いとか拙くないとか、たとえお前はダメだと言われても悲観しないで、世の中にはお前がいいという人もいるんじゃないか、皆さん拾ってくださいねって。

きっかけ
 芝居の関わりはアマチュア劇団の時ですね。昼仕事をして、夜はアマチュア劇団で10年ぐらいやっていましたね。
 会社の場所が五番館の向かいにある富士銀行のビルだったんですよ。会社を出ると、パチンコ屋と居酒屋がありまして、結構コースだったんです。こんな生活していてはいけない、何かしなければいけない、じゃあ芝居でもするかと。芝居をしたら少しは飲んだり遊んだりの生活が変わるだろうと思ったんですけど、ますます呑むようになりましたね。

いい芝居になるには
 芝居の世界というのは、堂々と失敗ができるんです。僕ら普段は、余り失敗しないように生きようとするんだけど、芝居の場合は最低30日〜40日は稽古する。稽古でできるだけ恥をかき、失敗したほうが、とってもいい芝居になっていくわけです。最初からうまくできた人は、もっとうまくできりゃいいんだけど、それ以上伸びない。最初は下手でも結果的にできればいいわけだから、そういう恥をかくというか、失敗が堂々とできるというのは、芝居だけじゃないかな、という気がしますね。

繰り返し
 セリフはやっぱり若い人は覚えが速いんですよ。僕ら年取ってくると、全然入らないですから、繰り返しやるしかないですよね。だから10回やって覚える人は、10回やればいいし、僕ら100回やって覚えられなかったら、100回以上やればいいんです。
 セリフというのは黙読していても覚えない。言葉は声に出さないと覚えないんですよ。でも下手なセリフというのは覚えにくいですね。スッと入ってくるセリフはやっぱりいい。僕ら日本人だから、五七五のリズムは、とっても入りやすいですね。
 稽古していてですね、1回ぐらいは、頭が真っ白になるんですよ。何も考えられない。何だこれはって。長さにすると1秒か2秒なんですよ。でも自分の中ではもう10分くらいなんですね。だから僕らは1秒の間でもすごい量を持っているんだなって、時々思います。


 間というのは、その人の持っているセンスですね。間が悪い人っていうのは、人の話を聞いていないんじゃないですかね。喋ることと聞くことというのは対になっていますから。
 人の話しを聞かない人は、いくら喋っても説得力が無いし、あんまり人の話ばかり聞いていると、自分のことが言えなくなっちゃう。きっと、その加減が間なんですよ。芝居の場合は、セリフをとちると、間を外すことになりますよね。とちったらできるだけ早く回復する。アッ失敗したと思って、最後まで引きずる役者もいるんですよ。僕らが心掛けているのは、失敗したら、すぐ克服する。すると終わった時に失敗なんて全然目立たない。
 不安な要素は引きずらない。最初と最後がよければ、O・Kみたいに、すべては前向きというか、いい方に考えないと。そのぐらいに考えたほうがいいんじゃないですかね。

これから
 勝一座という名前はあるんですけどプロデュース公演というんですかね、やる時だけ集める。津軽三味線を取り入れた芝居をしたいと考えて、三味線を習って2年ぐらい経ちましたが、先生に言わせると10年かかるって。サマにならないことをやってもしょうがないので、来年に延ばそうかと。そういうことで、今ちょっと真剣に習わなきゃいけないなと思っています。


ページ上部へ